田中建設工業株式会社

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保塚町計画新築工事-No.1 ボーリング調査

こちらの現場では、来年3月以降から始まる重鉄骨造の建物工事のための、地盤調査が始まりました。

ボーリング調査とは

穴を掘って地盤の状況や地層境界の深度などを調べる際に用いられる地盤調査方法です。ボーリング調査は地面に円筒形状の孔をあけて、一般的に深さ1mごとに標準貫入試験(N値という強度の計測土質サンプルの採取)を行います。これによって、建設敷地の土質や強度を判断します。

N値とは地盤の硬軟を定量的に示す数値として最も利用されている数値の一つです。

ボーリング調査の目的は、建物下の地盤状況を調査し、建物を支持することが出来るかを確認すること、また今回の場合のように建物が重く杭を打つ必要がある場合に、建物の荷重を支持出来る地盤(支持層)までの深度を調べるためです。

足立区内では、軟弱地盤の地域が多く、地域によって異なりますが支持層までの深度が30mを超えることも珍しくありません。

また、地下水位の測定や地下資源の調査、そして地盤沈下や液状化のリスク把握、地盤改良のための調査でも実施されることがあります。

こちらは、砂混じりシルト層のサンプル採取の様子です。
調査は支持層(N値(地盤強度)≧50が5m連続)を確認するまで続きます。

※N値とは重り(63.5±0.5kg)を76±1cmの高さから自由落下させ、土中の標準貫入試験用サンプラーを地盤に、30cm打ち込まれるのに要する打撃回数を言います。