地盤改良工事が始まりました。
地盤改良とは
建物を建てる際に、適切な強度になるように地盤を補強をすることを言います。補強方法は地盤面の種類や建築物の種類、土質など、多種多様な要因によって定められます。
的確な改良方法を選択することにより、地盤沈下や、建築物が傾いてしまうようなトラブルを避けます。
今回は事前の地質調査として、スウェーデン式サウンディング試験を行った後、より建物の安全面に配慮するため、ボーリング調査も併せて実施致しました。
(足立区内の地盤は、軟弱地盤も多く、杭が必要なケースが多いのです。)
調査の結果、今回の地盤改良工法には「柱状改良工法」が用いられました。
柱状改良工法とは
セメント系固化材をスライム状にして、地盤に注入しながら機械で混合撹拌することで、軟弱土を柱状固化して地盤強化を図る工法です。
今現場ではφ700の施工径が用いられ、そこからセメントミルクを注入し土と混合攪拌していきます。設計深度まで掘削した後、逆転して攪拌しながら引き上げます。
柱状改良工法には、
短期間で強度を得ることができ、また長年にわたって維持できる
支持地盤がなくても施工が可能
鋼管杭と比較して、低コスト
機械が小型のため、比較的狭いスペースにも対応が可能
入手しやすい固化材を使用しており、土質への対応範囲も広い
などのメリットが挙げられます。
3日間の作業工程で、無事終了いたしました。