こちらの建築物では、壁と床にALC材を採用しています。
ALC材とは
「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略で、気泡加工し軽量化したコンクリートです。鉄筋コンクリートに比べ重量は1/4程度。人や積載荷重に耐えられるよう、補強筋があらかじめ配置されている部材です。
コンクリートよりも軽いALCを使うことで、十分に強度を持たせながら建物の重量を軽くでき、地盤沈下や建物のゆがみを防げます。
また、ALC材は耐熱性にも優れ、無機質のため、万が一の火災時にも有毒ガスの発生がなく、アスベストも含まれないため、優れた安全性をもった部材です。
断熱性については、コンクリートの約10倍ともいわれており、室内の冷暖房効率を上げ、恒温化や結露防止にも貢献します。
遮音性も高く、騒音の激しい都市環境にある建築や、共同住宅の界壁の遮音構造としても、採用されています。
約2週間の工程で、搬入から建て込みまでの作業は無事終了致しました。